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~鬼神~第6暴走

第6暴走~ニ:変異のワケ~


5人の男達の眼前には笑う膝を抱えながら半開きの目を懸命に男達に向ける翔希の姿があった・・

「お前・・なかなか根性座ってるなぁ!」

男達の1人が笑う。

「ゆ・・許さない・・!危害を加えて無い僕までも手を上げるなんて・・」

「おいおい、自分の心配か?」

「違う!お前達みたいな低脳に分かるように言ってやる!今お前達がしている事は弱者に漬け込む脳の無いキツネがネズミ

を噛み殺す事と同じ!」

「ほ・・ほぉ・・言うな・・低脳、だと・・?」

男はナイフを翔希に向ける。

「てめぇ!覚悟しろ!ノシてやんぞ!」

男は翔希に向かって走る!ナイフの矛先は翔希へ!

「はぁぁぁぁ!!!」

翔希は目を見開き、男の突進を交わす!

「何!?」

男を交わしたが、足はそのまま男の足とぶつかる!男は翔希の足に引っかかり滑り落ちる様に転ぶ。

「いつつ・・・この・・!」

男が翔希を睨みつける。その時、男は気が付いた。翔希の目の色が急に変わり出す!

「お前達は許さない・・!」

翔希はその転んだ男の上へ乗り顔面へと何発もパンチを入れ込む!

「ぐ・・おぁ・・てめぇ・・!ク・・ガッ!」

その猛烈なパンチの嵐に周りの男達は手の付け様の無い状態・・

「次・・誰から来る・・?」

翔希は殴り続けた男の返り血を浴びて頬などに血で染まってる。

「ぐ・・なにお前等ビビッてんだ!?さっさと殺っちまえ!!」

「う、うおぉ!!」

男達は残りの人数で翔希に遅いかかって来る。



数十分後・・倒れているのは翔希では無かった・・

なんと、残りの男達全員が呻き声を上げながら倒れていた。

「はぁ・・はぁ・・だ、大丈夫ですか・・?」

翔希は恐喝に会っていた女性に手を差し伸べる・・

「あ・・ありがとうございます・・」

彼女は指し伸ばされた手に手を重ねようとした・・だが、翔希はバタリっと言う音と共に地面へ倒れた。

「だ、大丈夫ですか!?」


それから数時間後・・翔希は目が覚めた・・目の先には知らない天井―

(ここは・・僕・・どうなったんだ・・?あぁ・・不良達と喧嘩しちゃったのかぁ・・じゃぁ・・死んだかな・・?)

彼はムクっと起き上がると、そこには翔希が助けた女性が座っていた。

「あ、気が付いたのね!?良かったぁ・・」

「え・・あの・・僕は一体?」

「君が私を助けてくれたんじゃない!ありがとうね・・」

彼女は喜んで返事をしていた。

「え・・あ・・はい、無事でよかったです。」

と、女性は自分の紹介を始めた。

「私は加藤 雪。一応高3ね!だから、翔希クンの先輩!」

「あ、そうですか。え?何で僕の名前を?」

「そりゃぁ、病室の入り口に名前あるし、生徒手帳もあったし・・」

「そ、そうですね。それより、病院まで運んでくれてありがとうございました。」

「いいよ、お礼は私が言わなきゃだし!」

2人は笑い合い、楽しい時間が過ぎた―


第7暴走へ続く。


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